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2018年2月28日水曜日

今では考えられない日本プロ麻雀協会の歴史⑧ 10年前の方が複雑形に強い人が多かった?

今月はメンチンに何かと縁のある月だった。
ツイッターにてとある近代麻雀の何切る(女流アンケート)について所感を述べたら、
同協会の愛●よしえに「だからモテないんだよ!」と怒られ

前回記事にて「ギリギリ条件戦での複雑形メンチンしんどいから天和とか入って」とか書いたら、
「麻雀プロがしんどいとか舐めてるのか!」と連盟の白鳥翔さんに叩かれる始末

そしてフリー雀荘ではメンチン表3裏3赤1の数え役満に放銃

※一部フィクションです。

ちなみにちょっとツイッターでも書いたのですが、僕自身はメンチンは得意分野。
逆転条件下でメンチンしくじって負けるのはやっぱやりたくないし、トレーニングも結構した。
ただまあ厄介だとは思うところはある。人間だものw
だってメンチンより天和の方が楽じゃん。
というかそもそも僕は親で配牌取るたびに「なんで天和じゃないんだ!ついてない!」と思って麻雀打ってます。
・・・・さすがに99%の部分は嘘です。でも一部ホント。結局麻雀ってそういう部分のあるゲームだし。

さて、
せっかくなのでちょっとメンチンについて思う事をもう一つだけ書いてみる。
あくまで私見。そう私見。

まず結論、
「全体的傾向として、今の麻雀プロって10年前の麻雀プロよりメンチン理解力が低い人が多いかも」
と思う。(あくまで全体平均レベルの話)


この理由は以下の通り
◎実はメンチン複雑系多面待ちというのは”発生頻度”は低いレアケースである事
→ 麻雀にはもっと発生頻度が多い物、つまり全体勝率を上げやすい効果的な要素が存在している事
→ 現在は昔と違ってその手の重要要素にスコープをあてた「効果的な情報」がゴロゴロある事
→ 超複雑形等、レアケースへの理解力を高めるような情報が軽視され減っている事

これがあげられる。つまり環境の問題。

もうちょっと具体的に言おう。
今のご時世はネットを見れば麻雀を上達するのに有効な情報はゴロゴロしてる。
ツイッターなどを通せば簡単に実践的な情報に対する意見を結構有名なプロからもらえる。
対局動画も色々と世間にあふれている。
つまり「麻雀打ちの上達に役立つ情報」というのは量も多ければ質もよく更新スピードも速い。
よって有効度の低い情報というのが結構切り捨てられて来ているのである。

一方で15年前はどうだったかといえば
もっと情報の量は少なくて刷新のスピードは遅かった。
プロの対局なんてせいぜいモンドくらいでしか見れなかったし、
その他の情報と言ったら、一部ネットもあったが今より規模は小さく、主には近代麻雀や月間プロ麻雀といった雑誌媒体だった。
「得られる情報」はごく僅かだったわけである。

そんな中で多くの競技麻雀愛好家が好んだのが
「麻雀漫画」「麻雀パズル」だった。

特に後者の麻雀パズル、
当時競技プロになった人の多くはこれを解いただろう。
そしてこれは正直に言えば実戦に直接役に立つかは疑問の代物だった。
最近ちょっと話題になってる「牌効率問題」と同様かもしれない。

例題 
※いずれもフリテン不可

現在手牌13枚、どれを切っても役満聴牌である。
この牌姿を2パターン提示せよ。(両パターンの役は別である事)

現在5面待ちで聴牌である。
これがとある牌を引いて2面待ちになった。だが待ちの枚数は同じだった。
そしてまた違う牌で待ち換えをした結果、今度は2面待ちより待ちの種類も枚数も増えた。
この牌姿を示せ。

※正解は当記事の一番下に書いておくので知りたい人はどうぞ

実戦ではこんなケース、まずお目にかからない=ほとんど役に立たない。
だが一方でこういった問題を解いていくと、麻雀の数理的な牌理や複雑形へのアプローチへの基礎能力は高くなるのだ。

めったに出ない複雑形、
それが生まれる牌理、
情報の少なさ、更新の遅さゆえにこういった実戦的でない数理的なロジックに触れる機会が多い、
それが当時だったわけである。

実際に多くの選手がこの手のパズルを解いた。
それらを作る人たちも、牌理に対する知識をフル活用して今までに見たことが無いようなものを考えたりしたわけである。(僕も仕事依頼で作ったりもした)
それゆえに複雑形にも当然強い人が多かった。

だが現在この手のパズル問題を見る機会は明らかに減っている。
無論今でも好きな若手はいるかもだし、触れる機会もあるかもだが、麻雀プロを含めてこれを嗜む人はかなり減ったのではないだろうか 。

新人には「解いた事が無い」という人もいるくらいだ。
まあ当然だろう。
上記の通り現代ではこんな非実戦的なアプローチをせずとも、
もっともっと少ない労力で手軽に勝率を上げやすい情報があふれている。
「麻雀漫画を読んだことが無い麻雀プロ」だって最近はいる。
軽視されても無理はない。

ただそれでもこういった情報、それにより培った能力、これは強い力になるのも事実、
これも多くの競技選手には知っておいて欲しい所である。

そもそも競技選手は麻雀の専門家であり、
そこに求められるのはぎりぎりまで洗練された技術である。
役に立つ機会数が少ないスキルだろうとできる限り身につけるべきであり、
どんな「レアケース」であっても、それを冷静に処理できるスキルは大事なわけだ。
ましてやメンチンのような「実入りが大きい」「逃せない」というも物に対してはなおさらである。
僕自身はそういったスキルの重要性は承知してるつもりだし、その為の鍛錬はそれなりにしてきたつもりだし、自信もちょっとはある。

そんな前回の記事の流れで書いてなかったその点についてちょっと補足しときたいと思ってこの記事を書いた次第であった。

そういえばちょっと前、
とある後輩に「麻雀を教えてください」と言われたことがあった。
僕はその時
「じゃあとりあえず1面待ち、2面待ち、3面待ち、、、9面待ち、これ全部作ってみて」
といった。
けして意地悪とかじゃなくて、
こういった基礎力の大事さを知ってほしかったのがある。
1面待ち(単騎)
2面待ち(両面)
そして3,4,5あたりは作れたが、6面待ちから悩み始めるその子を見ていたが、
やがて諦めたのか「そんな事よりこの手から何を切ったらいいですか?」という質問へと切り替わったのである。
「うーんやっぱ時代の違いかな」と感じた一日だった。

ちなみに最後に先ほどの例題の回答例を


22224444888發發發
23東東東南南南西西西北北北 

3334445666777 :34567待ち 計7枚
1333444666777 :12待ち 計7枚
3334446667778 :6789待ち 計9枚

実戦では役に立たない知識なのだろう。多分。

2018年2月26日月曜日

競技選手が一番恐れる物の一つ

第12回夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦は協会の水口美香が優勝。
これにより協会員が4年連続の獲得である。

https://twitter.com/mondotv_m/status/966971966258266112

ちなみに過去の協会員による獲得履歴は以下の通り。
第2,3期 成瀬朱美
第7期 水瀬千尋
第9期 上野あいみ
第10期 豊後葵
第11期 水瀬夏海
第12期 水口美香

過去12期中協会員の獲得が6人(計7期)、これは結構凄い数字だ。

さて、
今回の最終戦は夕刊フジ杯史上にも残る壮絶なデッドヒートだったと思われる。
3回戦までで水口が大きくリードをして「ラスさえ引かなきゃ」だった中、
他家の必死の抵抗と展開の悪さもあり絵に描いた様にラスを突きつけられ、一時は塚田(最高位戦)に捲くられ、さらにその後に白田(RMU)に肉薄されるという凄い展開だった。

初タイトルというプレッシャーもある中、最後の最後まで冷静に逃げ切った水口だったが、途中で切れちゃっても不思議じゃなかった展開、多分彼女にとって人生で一番長い半荘だったんじゃなかろうかw
改めておめでとうございます。

ちなみに僕の中での水口についてやたら覚えてるのは協会入会当初に飲み屋でウィスキーを銘柄指定してロックで飲んでた事です。
シングルモルトスコッチのザ・マッカラン。
「酒好きなんだな(・・;)」とその姿がやたら印象に。
これ読んだそこのアナタ、お祝いに彼女にボトルあげると喜ぶかもしれませんよ!(喜ばなくても責任は持ちませんw)


んで今回の決勝最終戦について話題になった牌姿にちょっとだけ触れたい。
最後の最後、南4局4本場にて、倍満ツモ or トップ目からの跳満直でOKの局面で出た以下牌姿

11233444556778 ドラ九

「まさかここで条件満たせる手が入るとは」と思って見ていた中、
僕の第一感は「とりあえず切れば69聴牌」だった。(当事者も切り)

1233444556778 ドラ九

が先行リーチの現物なのもあったし、僕が実際に座っててもこれ切っちゃった可能性はある。
が、実はを切れば2369聴牌。

1123344455678 ドラ九

1123344455」という形は実戦でもたま~に見かける複合形の236待ち、これにソーズの上が伸びててまで待ちが含まれている。は特に見落としやすい。
結局この一打が敗因となり逆転手を実らせる事が出来ず、となったわけである。

実はトップ目からのリーチ棒が出た事で超ギリギリで条件が満たされた直後(=状況が急変した)の局面だった点、さらにこの複雑形、これら考えると今回のケースを完璧に処理する事が出来ない選手は多いだろう。僕も100%の自信はない^^;何より解説もあんまり状況を的確に拾えていなかった。
※ネットでもこの手の感想は多い。

まあミスした当人が一番死にたいだろうし、
観戦してた僕としても「競技選手としてああいう土壇場(特に放送対局)での複雑系メンチンは入って欲しく無い手No1」という怖さを覚えた一局だった。


んでせっかくなので最後に「放送対局のメンチン」で忘れる事が出来ない思い出を一つ。
「日刊スポーツ杯 スリアロチャンピオンシップ」の2016年度3月での事である。
https://freshlive.tv/threearrows-ch/42946

この時僕は全体3位で準決勝A卓(放送卓)に進んでいた。
そして放送が開始されるまでの休憩時間中、全体7位だった麻将連合(μ)の雑賀真紀子さんらと話をしていたのだが、
彼女は放送卓での本格的な対局が人生初だったらしく緊張して色々な懸念をつぶやいていた。そしてメンチンについても話題に出ていた。


まさにこんな事を言っていた。
※なお画像は最高位戦所属 木村明佳吏さんの以下記事から拝借m(_ _)m
https://ameblo.jp/kim-matsu/entry-12146834988.html

が、そんな彼女、
その準決勝にて開始5分で親のメンチン18000を和了!(動画URL 21:50頃)

同卓者全員が
「あの会話は前フリかよ」
と心の中でツッコミいれたのだった。
ちまみに雑賀さんはこの和了のまま準決勝をトップで逃げ切り、決勝もトップでこの3月度大会を優勝しております。

メンチンとはあがれば大きい、
でも競技選手がある意味一番恐れる、
そんな手なのでした。

2018年2月23日金曜日

宮内こずえさんの本の話題から、ちょっと思いだした「デジタル」の昔話

日本プロ麻雀連盟の宮内こずえプロの戦術本「手なりで勝つ!宮内こずえの牌効率完全マスター」




その中で以下の何切るがちょっと話題になっている
二三四五八八③④④⑤6789 ドラなし

まあ本の中ではここから牌効率での④切りが推奨されている中で、
ネットにて否定的な意見が結構飛び交っているわけだ。

詳しくは以下、福地誠さんのブログをご参照

http://fukuchi.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-f620.html

まあこの本を僕は読んでいないので本自体の趣旨は良く知らない。
よってもしも「あくまで牌効率枚数についての正解を追求し、その知識を深める」というテーマの本なら正解だろう。が、実戦だったらさすがに宮内さんも9s切るんじゃないだろうか。

「牌効率枚数の問題」ってヤツは実戦での何切るとかけはなれた答えになるのが多いという点は、麻雀プロにとっては結構常識である。
たとえば僕がプロテストにて一番よく覚えているのが以下の問題。
どの牌が一番聴牌枚数が多いか?(複数回答可)

一一二三三五⑦⑧⑧789中中 

この時回答用紙に「⑧と五、枚数同じ」と書いて
終わった後、家への帰路にて「あっ!正解は一だ!」と気づいた。
この時まだこの手の問題になれてなかったゆえに、平面何切るだったらまず選ばない選択肢であった一は思考になかったのである。


さてちょっと話を変える。
「牌効率」、この単語は15年ほど前の「デジタル全盛期」に凄い使われたイメージが個人的にはある。

この時、最強位の長村大さんや片山先生の漫画「牌賊!オカルティ」の影響で、
多くの若手が「牌効率」といった単語に魅かれ、先手好形を主体とした戦術に重きを置き、「デジタル」を自称していた。(僕もそうだったw)

ただ2018年現在、
「デジタルを自称するプロ」というのはほとんど絶滅種、という位に減少している。
※小林剛さんとかキャッチの関係でデジタルって呼ばれてたりするけどw

これには様々な理由があると考えるが、
特に「デジタルという単語の定義自体が曖昧で、世間から勝手なイメージを押し付けられる事が多かった」、が大きいと個人的には思っている。

そしてこの誤解イメージ、
最大の理由は当時多くかかれていた麻雀漫画、そしてそれに登場するデジタルの打ち手達、だったのでは、と考える。
Twitter等のネット媒体もまだ少なかった当時、
一番影響力のあった麻雀情報媒体において多くの作品にて打点をほぼ無視して「トータルで見たら非効率的」な打ち方が繰り返された結果、これによりとにかく「デジタルとは先手と牌効率」という間違ったイメージが世間に浸透し、あげくには競技選手の中でもその風潮が出ていたりした。

これによりデジタルという単語を使うと世間で勝手なイメージを付けられる事が多くなり、それを嫌がる打ち手が出てきた訳である。
実際に小倉孝は「デジタル」という単語だと誤解を招きやすいので、「シンプル」と自分の麻雀を自称していた。(この気持ちは本当によくわかる)
鈴木たろうはとある研究会で「得な事するのが”デジタル”であって、受入枚数だけの問題じゃない」と苦言を発していた事もある。

近年の打点思考のブームに伴い、
最近では「デジタル=牌効率」という考えも消えた、というか上述の通りデジタルって単語がほとんどプロの間では使われなくなったイメージが強い。


ただ宮内さん本人の意思は別として、
上述の問題を見てちょっとそんな昔の「デジタル全盛期」を思い出したりした訳である。
本の趣旨とかが興味あるからちょっとこの本見てみようかな・・・・

ちなみに僕の中で「正しいデジタル」として描かれている一番解り易い例は、
「打姫オバカミーコ」に出てくる「デジミユ」である。
このキャラ、本当にもっと早く出てほしかった。(詳細は下記参照)

https://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/03/blog-post_31.html

2018年2月21日水曜日

YouTuberへのハードルがいきなり上がりすぎてる件

YouTuberという単語は皆さんすっかり聞いたことがあるだろう。
YouTubeに動画をあげ、Googleから許可をもらって広告をはり、
視聴回数によってもらえる広告料で収益を上げている人たちの事である。

まあただの動画がどんどんお金を生むとしたら、それはもう夢のようなお話だし、
小学生の「なりたい職業」でランクインするのもうなずける。


ただ実際にこれをやってみると、
酷い位にお金にならない事が良く解る。

ひそかにご存じの方いるかもだが当方もYouTubeのチャンネルを作ってたりする。
まあ趣味のレベルの物であり、個人で獲った動画を垂れ流す程度なので、
よほどのスリアロ村好きあたりがたまに見る程度かと思うが。

別にそれは良い。
自分だけの裁量でこなせるレベルの少ない手間でコツコツ動画をあげて、
見たい人が見てくれればOKというレベルでありツイッターに写真張ってるのと個人的には同じ位に考えている。
ただどうせやるならちょっとでも小銭になればいい、位に考えて広告は張るようにした程度である。

知らない人への前提として、
当ブログに張っている広告も、YouTubeへの広告も、大元は同じGoogleAdsenseという広告配信サービスが管理している。
既に当ブログで広告申請が通っていた事もあり、YouTubeへの広告張りもたやすいものであった。
なのではした金ではあるが、アップしている動画でコツコツ小銭をためる生活をしていた訳である。

ちなみに、本当に「はした金」である。
どれくらいかというと、当チャンネルに動画をいくつか挙げて、再生回数が合計で1.5万回程度の安いものだが、
トータル収益は●00円とかその程度であるw

もうお金にならなすぎてビックリw
GoogleAdsenseにてブログに張る広告はワンクリックで平均数十円程度なので、
動画収益トータルでブログ数日分程度とかだったりする。

まあ大した労力かけずにダラダラした映像あげてるだけなので文句は無い。
上述の通り、個人でできるレベルを越す気はない、あくまで趣味の一環だし。
ただ世の本気でYouTuber目指してる人たちは色々と苦労してるだろうし手間かけてるんだろうなあ、とか思う程度。それでも「現実って厳しいw」と思っていた。

が、ここから更に自体が進展(?)する。
上述の通りYouTubeに広告をはるにはGoogleAdsenseの許可が必要なのだが、
一方で自分のチャンネルが「YouTubeパートナーシップ規約」を満たしていなくてはならない。

これは簡単に言えば
・チャンネル登録者数
・過去再生回数・時間の合計
あたりがある程度に行ってないと、収益化がみとめられない、という規約である。

当然と言えば当然。大した視聴者もいないサイトに小銭を払うほどGoogleもバカじゃないわけだ。
がこの規約、昨年まではそんなに厳しくもなかった。
合計再生数1万回とかで、僕のトコみたいな小さいチマチマしたチャンネルでも、一応は対象になっていたのである。

それが今月2/20をもって、おおきく規約変更となったのである。
一番解り易い変更点以下
・チャンネル登録者数
従来 規定なし
変更後 1000人以上

見た瞬間に「100人の間違いじゃないの?」と思った。
こんなの個人がやってるテキトーなサイトで満たせるわけがないレベルであるw

「思い切ったなあ・・・・」と思いつつ、
まあ個人規模のチャンネルはもう広告としての意味が薄いから今後お金は出さない、
というYouTube側の態度が明確になった、ともいえる。

いやしかしびっくりだね。
もう満たすために頑張る気もうせる人が多いのではないだろうか。
ちなみに現在僕のチャンネルの登録数が100人くらい。
無理w
毎月の小銭(数円~数十円)がなくなる位、痛くもかゆくもないけどw

まあ改めて
当動画チャンネルは僕が個人でできるレベルの範囲でテキトーな動画上げてるサイトなので、
収益対象じゃなくなったから続けるのやめる、とかはないw
今後も自分に負担がかからない程度にやる予定。
スリアロ村とか好きな人は、とりあえずチャンネル登録しておいてくれると、ちょっとうれしいです。
気が向いた方は下記リンクより是非にw

https://www.youtube.com/channel/UCRbYgutp1d2OdcwNU0N2d6Q
というわけで、
「YouTubeさん、いきなりハードル上げすぎでしょ・・・・」
という雑記でした。
まあ僕はどうでもいいんだけど、
チャンネル登録者数が数百人とかいて、これからどんどん収益化を目指そう!とか考えてた人には厳しいのかもなあ^^;


いやね麻雀業界ってお金ないし、
麻雀プロってそれだけで生計なんか成り立たない人が大半の中で、
多少なりともの小銭をどうやって作るか、って点で色々と試したいとは思いつつ、
色々見てみるほど現実の厳しさを知る(ぼやき)w

2018年2月19日月曜日

江崎文郎が小倉孝以来の快挙達成だそうです(雀竜位)

今期の雀竜位決定戦は江崎文郎の連覇で幕引きとなった。
同タイトルの連覇は第3,4期を獲得した小倉孝以来の快挙である。
https://twitter.com/ClubNPM/status/965184081888657414

まあ去年も以下記事で書いたのだが、
江崎は仲林圭や堀慎吾あたりの様に、入った当初から雀荘メンバーをバリバリやってる格段に強いタイプの男ではなかった。
そして強いセンスを感じたタイプとも僕はあんまりみていなかった。
というか彼の同期の鈴木健太が格段にセンスのある若手という印象が強かったのもある。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/02/15.html

まあ競技に真面目で勉強会や大会に足しげく通う彼を見て、「いつかタイトル獲ってほしい」なんて思ってたのがもう遥か昔に思える。
なんせもう2個目のタイトル、3年前の最強戦プロ代表決定戦も含めりゃ3つ目である。

ちなみに小倉孝は入った当初から天才的だった印象が強い。
多くの麻雀プロが考えていなかった「今となっては当たり前」を周りの批判を多くくらいながも平然とやってた姿は本当に印象的で、
彼の存在が今の協会の多くの打ち手に強い影響を与えた点も疑うまでもない。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/11/3.html

話を江崎に戻す。
江崎の打ち筋というかフォームは実際に競技選手の理想形の一種である。
打点に対するしっかりした構想力を武器に手組を序盤から作り上げ、中盤以降の細かい判断を強いられる局面を極力少なくするシンプルなスタイル、

堀慎吾の麻雀を彫刻刀なみに細かい打ち方とするなら、
江崎はナタのようにばっさりと局面をたたき切っていて、
「ミスをしないのではなく、ミスをする局面を作らない」というお手本に近い。
新人の子とか女流の子とかは特に見習うのをすすめたい型だ。
もうちょっと言えば凡人が堀慎吾の打ち方とかまねると多分キャパオーバーでパンクするので勧めないw
※個人的な最高の理想の打ち方は仲林なんだけどねw

そして今年の決勝ちょっと個人的に印象に残ってる事がある。
A級の第2節の日、対局後に蔵と斎藤俊とヨンスと4人で酒を飲んでいた。
その際に「決勝で優勝目無しになった時どう打つか」?というお決まりの議論になったわけである。
蔵大先生や斎藤俊が「ファンの目を考えると優勝の邪魔はあまりできない」とヒートアップする中で、
ワシはその意見に真っ向反対で「そもそもファンの目ってどの人の目?競技選手が自分の信じる競技のあるべき姿を体現しない方が大問題だ」と対抗してヒートアップしたわけである。
ちなみに最後には酔っ払いモードの蔵大先生による「うるさい!Aリーグ行った事ないくせに!」で決着が(ry

その日の事があったので、
そんな斎藤とヨンスが今回の決勝15回戦、どう考えて打ってるかを推察するのがちょっと面白かったですね。
まあヨンスは正直に優勝は非現実的な中で斎藤・坪川は射程圏内だった、よってやることは結構明確だったけど。

んで斎藤はどう考えていたか?
僕なりに思うところがあるし、彼の打ち方は興味深い部分があった。

優勝を徹底的に目指す?手堅く2着を目指す?
まあ正解は勿論無い。でも各人には色々と考えや思惑があるんだろうな、と。
ぶっちゃけ僕の私見に結構近い意見のコメントもあって、昨今のファンの人って目が肥えてるかも、とか思ったりもした点もある。

まあこれ以上はちょっと邪推の域を超えないし、ただ単純に「興味深いな」と思っただけである。
今度ヤツと飲む時に色々と聞いてみるかw
気になる人はちょっと放送をTSで見てみてください^^;

改めて選手の皆様、お疲れさまでした。
今年の決勝も本当に面白かった!

2018年2月16日金曜日

4割打者理論

野球では打者の成績は年度ごとに集計され、
ヒットを打った割合を「打率」として集計・評価される。
この打率が3割台の場合は「3割打者」、
4割台の場合は「4割打者」となる。

さてプロ野球において3割打者とのいうのは毎年数人見かけるが、
4割打者というのは昨今お目にかかれない。


日本プロ野球史上ではそもそもシーズン4割打者というのは一度たりとも出ていない。
今後100年たっても多分出ないのではないだろう。
それくらい難しい記録である。

ただ一方で米プロ野球だと13回記録されている。
特に「球聖」と呼ばれた名手「タイ・カッブ」は3回マークしている。
が最後に4割打者が生まれたのは1941年、
以降の75年ほど誕生していない。
現在となっては日本と同じくアンタッチャブルな領域である。

さてこれはどういう事か?
タイ・カッブのようなすごい選手がこの70年ほどは生まれていないという事か?

実はそうではなくて、
「競技全体が成熟した証拠」「合理的な技術が認知・普及した証」なのである。
競技としての歴史が浅く研究が進んでいない分野の場合、
全体のレベルのばらつき(標準偏差)というのは大きくなる傾向がある。

発展途上のスポーツでは各々が色々な方法を試す。
例えばスキーのジャンプでは今のような板をV字に合わせて前傾姿勢をとるのではなく、
腕をばたばたを鳥のように動かすのが良い、という説があった時代も存在した。

ただそんな中でいくつかのやり方が施行されると、
おのずと成績の善し悪しが解れる。

つまりカッブのような天才が現れる。
そして周りの多くの人はそういった天才の技術を模倣しだす。
その中で競技の合理性についての研究が進み、レベルも平均化していくのである。

そして結果として「各選手の技術」と「業界トップの技術」差は年々小さくなり、
最終的に4割打者のような突出した成績は出現しなくなるのである。(野球の場合は投手・打者の役割の差はあるが)


さて麻雀でもこれと似たような現象がこの20年位で起きているのではないか?
というのが個人的な仮説である。
20年前までは麻雀についての戦術研究というのは統計的、科学的観点からはほとんど進められていなかった。
そもそも「統計」と言えるようなデータ自体が存在していなかったし、
各人の技術を検証するような土壌さえ、一部の競技選手にしか与えられていなかったわけである。

近年の色々な環境の変化によってこれは劇的に変わり平準化されてきている、
多くの一般愛好家もネットを利用した研究により目も技術も肥えた人が増えた中、
フリー雀壮での平均着順というやつも平準化されてきていても不思議ではない。

にも拘わらず、
強者=平均着順2.2台という説がいまだに一般的にささやかれるのが個人的には本気で違和感しかないw
たとえ20年前はそうだったとしても、4割打者がへっていたの同様に現在は絶滅してるって考えがあんまり巷で聞かない。

というかそもそも「強者=平均着順2.2台」ってネット麻雀とかの統計データが一般的に普及する遥か前から都市伝説のように言われている印象があるが、
一体どこの誰が最初に提唱しだしたのか、個人的にはすごい疑問である。
近年統計データとか幾つか見ると1万回以上の試行回数でそれを確保できてる人って本当にごく僅かで、もう絶滅種クラスに見えてくる^^;
ちなみに僕も1500回くらいならキープできた事はある。運が良ければ3000回位なら行けるかもしれない。言い方を変えれば1000回って母集団として「その程度」、ってのが僕の見解。

ちなみにそれにもかかわらず、
巷に「自称2.2台」をちょくちょく見る点については以下の記事参照。 http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/06/blog-post.html

まあちょっと話が脱線したが、
野球の4割打者理論で言えば、この10年ほどで麻雀の標準偏差もだいぶ少なくなってると思われる中で、
20年前の各打ち手の平均着順、
10年前の各打ち手の平均着順、
それぞれどうなってんだろ。
とかちょっとだけ思ったのでありました。

いやまあ、
そもそも平均着順って強さの目安としてダメな点もあるけどさ。
だって麻雀ってトータルを争うゲームであって着順争うゲームじゃないからね。
それはもう前にもびっしり記事書いたので今回は割愛!
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/06/blog-post_9.html

2018年2月14日水曜日

バレンタインだよ2018

バレンタインデー

去年も日記書いたが
数年前フリー雀荘で麻雀打ってたら、
メンバーの女性に「武中さん、甘いものはお好きですか?」と聞かれ、
素で「甘さによります」と解答し、
店長に「空気読め」と怒られた事もあった。
そんな程度の記憶しかない日w
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/02/blog-post_14.html

麻雀界では女流の子が手作りチョコ配ったりしてる事もある。
さりげなく配られる小さなチョコだけど、数十名分作るって結構大変な労力なのをバックヤードから見ると解るので、
結構女流の人達って偉いよなあ、と改めて思い知らされる日である。
受け取る方はそんな彼女たちの手間ってヤツに改めて感謝しましょう!

んでねえ、
この日に起きた麻雀界の面白エピソードとか記憶掘り返したんだけど、
特にないんだよね。

クリスマスと言ったら、色々とエピソードがおおい。
特に伝説のメンバーS君、
毎年毎年「何があるかわからない」と言ってバイトを休み続けたが何も起こらず、
結局妥協してシフト入った瞬間に〇〇万ぶっささった悲劇、
やっぱその手のインパクトに勝てん。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_15.html


まあこの業界男女構成比率が凄まじく偏っているので
「男が女にフラれた笑い話」ってのは山ほどある。
が「女が男にフラれた笑い話」ってのは逆に少ない。
あるといえばあるが「それなりの関係性を持った後での笑えない部類の話」の方が多い。
もうみんないい年した大人なのだから当然だけどね・・・(そんなお話はの数々は当事者に殺されない程度にそのうち今度書くとしよう。)

そう考えるとバレンタインネタなんてめったにないこの業界。
そもそも中学生とかがドキドキするイベントではあっても、社会人には無縁よね。

でも過去のSNSの友人の日記をほじくり返してみたら、ちょっと心温まるエピソード(?)もあったので転載してみよう思う。

皆さんも良いバレンタインを!

【以下とある女性雀荘メンバーさんの過去日記を一部修正のうえ転載】

少し前のお話。
 『・・・。わたし、彼のこと好きかもしれません。』
 (-。-3)ピクピク

恋の相談を受けました。
その日彼は私たちの少し離れた卓で麻雀を打ってました。

 彼とはお店で話したり麻雀を打つだけで
 まだ気持ちは伝えてないそうです。

^(・д・。)(。・д・)^キョロ

少し経ってから
その子が彼の後ろについて麻雀を見入ってました。
ヾ(*・ω・)ジィ-.:゜+。──☆

女の子を呼んで
『そんなに見てたら、高い手はってるのが、バレちゃうよ~』
 『はい!私、彼がツモったら告白します!』
ヽ(o_ _)o-どてっ

彼は四暗刻のリーチでした。
さすがに、そんなにうまいこと行かないだろなぁ~
って思ってたら
發發發二二二(55888)77

彼 『ツモ(5)
ついでに赤ウーピンだったし
 お幸せに~
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ


ちなみに数か月で別れたらしい。
出会いはドラマ
でも付き合えば現実
それが恋愛。
。。。。いや「出会いがドラマ」ってのも珍しいといえば珍しいけどw

2018年2月12日月曜日

決勝という特殊状況への対応(16期雀竜位決定戦2日目より)

今年の雀竜位決定戦、2日目10回戦のオーラスにて、
競技麻雀ならではのちょっと面白い状況が発生した。

7:59:23頃より
http://live.nicovideo.jp/watch/lv310554329
https://freshlive.tv/threearrows-ch/186776

オーラス(南4局1本場)を迎えて以下の状況
点数ポイント
江崎4400088.7
坪川-1100-6.2
西ヨンス17700-60.5
斎藤39400-23

トータルトップ江崎がこの半荘も1位をとるのはいよいよ避けたい3者、
江崎がラス親である事を考えるとこれが最終局なのは明白。
頼みの綱は江崎と4600点差の斎藤俊、
そんな中で斎藤に以下の聴牌が入る。

二三七八九⑥⑦⑧23499 ドラ四


一は既に彼自身が切っているフリテンだが状況を考えるとこれを曲げない手は無い、
というかここまでの手作り自体がフリテン覚悟のドラそば受けである。

斎藤はもちろん、坪川・ヨンスとしてもこのまま江崎にトップを取られるよりは斎藤に捲くって欲しいのは自明の理。
坪川の手はもう形にならない為一発目から無筋を差込に行った。
ヨンスも状況的には同じだったががこちらは牌姿が良く、江崎からの6400直撃もできる可能性があるゆえに更に悩ましい。


結局、
他家は差し込みをする事ができず(フリテンだから当たり前だが)、
斎藤はツモる事ができず、
江崎のトップを許す結果となる。

がここで解説の堀慎吾大先生も言っていた通り、
タイトル戦の終盤にさしかかる超特殊条件化だからこそ、坪川・ヨンスにもっと取れる戦術があったのが面白かった。

①北家の斎藤に一回でも多くのツモが回るように、とにかくチー・ポンを入れる事
そのためにも坪川はヨンスが鳴けそうな牌を意識的におろす事が必要、
また坪川もヨンスも出来る限りチーを入れられるように、牌の横のつながりを意識して鳴ける牌を出来る限り多くしながら進行すること

②ドラを増やす為のカンをする事
特に斎藤のツモ番も増やせる大ミンカンは出来ると大きい

まあ傍から観戦者として全体俯瞰できる立場に居るとこういった事をすぐ意識も出来るが、実際に卓に座ると出来るかは別物、
結局ヨンス・坪川ともにこの点は完璧に立ち回れなかったのもあり、上述の通り江崎トップで終了となった。

普段の麻雀だとあまり起きないこういった判断がフルに必要になる局面、
「難しいなあ」「面白いなあ」と思う一方で、
「いよいよこの決勝も煮詰まってきたな・・・」と思った瞬間である。

ちなみにこの前局の江崎先生、
トータルトップかつ2着目でむかえたオーラス0本場にて3巡目でこんな聴牌

次巡出た二での3900は平然とスルーして、
直後に引いた中にてリーチして2巡後にツモ4000オール、

まあこのスルー判断は点棒状況的にも至極自然、
個人的には「二をツモったら2000オールおとなしくあがるかな?ツモ切り?フリテンリーチ?」位が関心だったけど。
それにしてもこの局面でこの聴牌を入れられる事自体が持ってる^^;
他家3人からすりゃ心折れる瞬間ってヤツですね。
「そこで折れてる場合じゃない」ってのが決勝とはいいつつも。

現在以下の通り江崎が一歩抜けてリードしているが、まだまだこれくらいなら最終日で逆転は十分可能な状況、
https://twitter.com/ClubNPM/status/962281882846048256

最終日は2/18(日)に以下URLにて、
第16期雀竜位誕生の瞬間を是非ご視聴ください^^

http://live.nicovideo.jp/watch/lv310554446
https://freshlive.tv/threearrows-ch/186781

2018年2月9日金曜日

麻雀における先行タイプ、追込タイプ

インフルから無事帰還。
三日間くらい池袋の安宿の個室でひたすらウンウンうなってました。
部屋とインフルと私。

そして今日から無事に自宅に帰還。
自宅っていいですね。
どうも僕です。

さて療養中にちょっと麻雀漫画読んでてふと思ったことがあるので記事書いてみようかと。

麻雀漫画「Saki 咲」にて片岡優希というキャラクターがいる。
まあこの漫画も8巻くらいまでしか読んでないのでその後のキャラ変等があるのかもしれないが、
特徴としては東場にとにかく強く南場に弱い先行逃げ切りタイプ、という設定になっている。

んでリアルの麻雀について
序盤に点棒を稼ぎ後半に稼ぐ逃げ切りタイプ
こんな人はいないw

上記キャラは「集中力が持続しない」という設定もあるが、
そもそも集中してれば点数が増えるのであれば麻雀苦労しないw
麻雀の”結果”のベースが運により決まる以上、逃げ切り型も追い込み型もクソもない。
麻雀プロにもたまにそういった類のキャッチコピーを見かけるが、どちらかというと宣伝の為である。
まあ、点棒を持ってる時、持ってない時、それぞれ大局観や求められるスキルはあるが。が、当たり前の話東場から点棒もてるに越したことはない。

つまりもしも自分の麻雀を「先行タイプ」「追込タイプ」「爆発しだしたら止まらないタイプ」とか自己分析している人がいるなら、それはただの気のせい、と言っておこうw


さてさてただし、
麻雀の局単位の手牌進行における、先行タイプと追い込みタイプは存在する。
手作りの基本要素を
①先手(特に先行リーチでのプレッシャー)
②良形(両面待ち)
③打点
④山読み
と考えたとき、
このどれに重きを置いた進行を好むか、というタイプの問題である。

先行タイプは①②を好む。「とにかく相手が聴牌する前にプレッシャーをかける」「相手の加点を出来る限り阻止する」というのがベースの考え方である。
反面、殴り合いに持ち込まれると待ちが弱い、打点的にリスクとリターンがかみ合わない局面が多い、といった点もある。

一方で追込タイプは多少先手を犠牲にしても他の要素を重視し、「勝てる確率が高い殴り合い」「採算があう殴り合い」をする、というのがベースの考え方である。
反面、相手に先手を取られ続けて殴り合いの前に勝負を決められることもあるし、殴り合いに負けた時になにも出来ずに大きなラスを引く事もある。

まあちょっと極端な例をあげてみる。
以下の手牌。
五六七②②③⑦23456中中 ドラ西

敢えて巡目と場況は書かないとして、
ストレートに先手と良形だけ求めるなら⑦切りだが、③切る人だっている。
大体の状況でも⑦切る人もいれば、
大体の状況で③切る人もいるだろう。
どれが正解というのは明確には出しにくいが、この手の選択にはまぎれない打ち手の「傾向」が出る。

三四五六⑤⑤678中中 222(ポン) ドラ2 

この手牌から聴牌とるか否かという議論が昔あったりもした。
「8000聴牌崩すとかありえない」という声もあれば、
どの程度の巡目か次第、という人もいたりした。中が1枚切れだとさらに話も割れたりする。


いずれも選択の優劣はあれど絶対的な回答という物はない。
麻雀がトータルバランスのゲームである以上、結局は「常に状況に応じて一番柔軟に対応できる人」が強いしそれが理想である。場況無しでは語れない点も多い。
が、人間の思考にはある程度の傾向、つまり型がある。
正確に言えば型を作れてる人、自分の型を把握出来てる人の方が麻雀が安定している。

というわけで今まで意識したこと無い人は改めて、
「自分の手牌進行が先行か追い込みか」という分析とか、
「超客観的に今の型を見直してみる」という検討、
興味があるなら是非に。
時間あれば他人の分析もどうぞ。
結構新しい視点が見える事もある、かもですw

2018年2月7日水曜日

ご報告

ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン

 インフルエンザ


B型陽性判定で逝きました( ω-、)
月、火、そして今日と外界から隔離された生活を送っております。
熱は既に下がってるので明日には外界に再度出れる予定ですが、いやーしんどかった、、、、

そういえば前回かかったのは三年前、
雀竜位決定戦の二日目で、
夕方くらいから意識朦朧としてきて「こりゃヤバイ」と思い次の日に病院行ったら陽性判定だったけ。

ずーっと密室で対局してた渋川、斎藤、吉田にうつってなくて本当にほっとした記憶がある。

皆さん、毎年の予防接種は忘れずにしましょう!

2018年2月5日月曜日

麻雀も人狼も関係ない雑学話 その9:人類の偉大なる一歩を刻んだ兄弟の苦悩のお話

※本当は先週あげる予定だったのだが、橘哲也の結婚にて急遽別記事になったので今日あげますw

1948年1月30日
とあるアメリカの偉人がなくなった日である。

アメリカ合衆国に在住していた二人の兄弟、
ウィルバー・ライトとオーヴィル・ライト

彼ら「ライト兄弟」の手によって作られた「ライトフライヤー1号」が世界初の「有人動力飛行」に成功したのが1903年12月17日、人類の歴史に「飛行機」という新たな機械が誕生した瞬間だ。

当時不可能とも呼ばれていた「空気よりも重い"機械"を空に飛ばす」という挑戦、
多くの研究機関がこぞって挑戦したこのテーマが実現し、今では我々の生活を支える礎の一つになっており、ライト兄弟の名前も人類史に刻まれている。

が、
実は2人がこの偉業を成し遂げた後にどのような人生をたどったかについては知らない人も多い。
ちょっと今日はそれについて書いてみようかと。まさに無駄雑学w


結論から言えば、この発明の後に2人を待っていたのは賞賛や栄光の日々とは真逆、
果てしないまでの特許や権利を巡った争いに巻き込まれる日々だった。

そもそも当時飛行機が兵器として注目されていたこともあり、彼らが取得した特許は莫大な利益になる事が期待されていた。当然その権利は妬みと簒奪の対象だったわけである。

特にアメリカの科学研究機関であるスミソニアン学術協会は彼らの功績を一切認めず、この利権を狙った企業と手を組んで彼らからパイオニアの地位と権利を奪いにかかった。
協会による虚位の実験報告認定とそれらの宣伝、
そしてライト兄弟がその後の急速な航空技術進化時代にはついていけなかった点もあり、
1910年頃に彼らは完全にその名誉と権利を奪われてしまう。

それに対して兄弟は必至の抗議を続けるが受け入れられず、
そして1912年に兄のウィルバーは失意の中で他界、
弟オーヴィルもその4年後の1916年に飛行機製造業から手を引き、結果として歴史は挿げ替えられてしまうのである。

が、彼らの偉業を公正に評価したのは他国イギリスだった。
ロンドン博物館はすでにアメリカ国内では存在を忘れ去られていた「ライトフライヤー1号」を展示したいとオーヴィルに希望を寄せ、国内の冷遇もあった結果1928年それはイギリスに渡る事となる。

その結果、多くのイギリス旅行に来たアメリカ人がそれを見て「なぜこんな場所にあるのか?」と驚き、それはやがて世論となった。
最初はそれら世論を無視していたスミソニアン協会もその拡大にともない何かしらの対応を迫られる事となる。
オーヴィルと面談しライトフライヤー1号をアメリカに戻すよう要請した協会に対して、彼の条件は「歴史を正しく修正する」ことのみだった。

結果として1942年ついにスミソニアン協会は声明を発表、
ライト兄弟の偉業を認め兄弟に陳謝、
これを受け入れ、オーヴィルはライトフライヤー号をアメリカに戻すことに合意した。

しかし第二次世界大戦の影響で返却は1948年12月までかかる事となる。
そして残念ながらこの返還式の約1年前、
1948年1月30日にオーヴィルは他界する。今年が没後70周年となるわけだ。


晩年の彼は飛行機を発明したことを後悔する旨の言動も残している。
1942年にヘンリー・フォードに対して、自分が動力飛行機を発明したことを悔いる内容の手紙を送り、1943年アメリカ特許局設立150周年記念行事に参加した際には、最近100年間の十大発明は何かと問われ、あえて飛行機をその中から除外している。
第二次世界大戦に関し、飛行機がもたらした破壊を残念に思った点もあったようだ。この点はダイナマイトを発明したノーベルにも近い。

まあただ、
やはり彼らの功績が人類の生活に飛躍的な進化を与えてくれた点は多い。
そんな彼がこの世から飛び立った、1/30はそんな日なのです。

来年ももし覚えてる人がいたらまたこの記事よんでくださいw

2018年2月2日金曜日

第16期雀竜位決定戦がいよいよ始まる

今年の雀竜位決定戦がいよいよ始まる。
去年はデビュー3年目の江崎文郎が取得し、まさに新たな協会のホープが誕生した瞬間ともなった。
さて今年の決勝に残った4名を改めて紹介したい。


●No1
・名前:江崎文郎
・デビュー:13期後期
・所属:B2リーグ
 ・主なキャリア:第15期雀竜位、 2015 最強戦全日本プロ代表決定戦優勝
・その他:
去年の王者。
今年のC1リーグ戦も圧倒的首位にてB2リーグ昇級を決めており、引き続き
上り調子の男。
雀風は打点重視のどっしり型。俺よりも打点型まである。
そういや約一年前に彼女と別れたらしいが、その後どうなったかは不明。

●No2
・名前:ヨンス
・デビュー:16期後期
・所属:D2リーグ
・主なキャリア:無し
・その他:
入ってまだ半年の新鋭がいきなりの決勝進出。
無論僕の中でも彼の麻雀に対する印象もデータも全くなし。
が、雀壮メンバーとしての経験は結構あるらいしいので十分なクオリティは期待できるかと。
入会初年度獲得となれば小倉孝、斎藤俊に次ぐ3人目の快挙となる。
そして難易度って点では参加人数の多さで今回の方が高い。
ちなみに彼、
今期の戦いの中で「麻雀が上手い人は牌裁きも上手い」という発言をネットでしていた。
それを見た僕と武中兄は、ただただ彼に申し訳ない気持ちになり、A級にて同卓した際に「ヨンスさん、すみません」と詫びを入れながら戦いました。(そしていっぱいポイントも持ってかれた)

●No3
・名前:斎藤俊
・デビュー:12期前期
・所属:C1リーグ
 ・主なキャリア:第12期雀竜位
・その他:
12,13,14,16期とデビュー5年目にして4回目の雀竜決勝となるお祭り男。
リーグ戦だと負けてる印象しかないのだが(といっても今期C2は昇級してたけど)。
ちなみに嫁は同協会の青木さや。

雀風は状況重視型で結構なトリッキーファイター。
第14期決勝の2日目でみせたカン⑤満貫スルーとか、俺には多分3回生まれ変わってもできないプレイである。(だって損することが多そうなんだもんw)
※下記URLの2:36:47からの1局を参照
https://freshlive.tv/threearrows-ch/3025

●No4
・名前:坪川義昭
・デビュー:5期前期
・所属:B1リーグ
 ・主なキャリア:無し
 ・その他:
彼については以前書いたこの記事も参考に。
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/03/7_20.html

長いキャリアの中で悲願の初決勝。
ここ数年の彼の麻雀を後ろからじっくり見た経験はあまりないので雀風も良く解らないが、雀荘メンバーであり競技経験もネット麻雀経験もあり、いろいろな環境に順応してきた人って結構なんでもできる印象があるので、期待できるのではなかろうか。

ついでに言えば協会トップクラスのアイドルオタク。
更についでに言えば嫁は同協会の三添りんなのだが、旦那のオタ活に付き合っていった結果、最近嫁もアイドル好きになっているのがちょっと面白いw

さて改めて決勝の展望を。

個人的な見どころはやっぱりまずヨンス。とにかく情報がない。
決勝はもちろん生放送対局自体がおそらく初、そういった意味でも色々と不利な点もあるだろう。
だが去年、新人の山崎逸郎はメンバー経験に裏打ちされたクオリティの高さは随所に見せてくれた。彼はどうなるか、と言った所。

坪川は決勝は初だが、過去の競技経験からおそらく条件戦はあまり問題ないだろう。スタンダードで質の高い物が期待できるのではなかろうか。

江崎、斎藤はいわずもがな。
まあ俺の目から見ると江崎はとにかく斉藤の麻雀ってかんなりエキセントリックだけどw

んで最後に、
やっぱり雀竜って協会のNo2を決める戦いなわけで、
協会員としてもクオリティの高い決勝を期待しているわけですよ。
自分をフルボッコにした3名と江崎にプレッシャーをかけつつ
今年も決勝を楽しませていただきましょう!

皆さんも是非下記URLよりご視聴ください!
ニコ生 http://live.nicovideo.jp/watch/lv310553917
Fresh! https://freshlive.tv/threearrows-ch/186766