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2017年11月10日金曜日

第16期雀王決定戦がいよいよ終わる

第16期雀王決定戦の最終日(16回戦~20回戦)がいよいよ明日、
つまり今年もいよいよ協会No1が決まるわけである。

15回戦終了時のスコアは以下の通り。
鈴木たろう +129.3
金太賢 +31.6
田内翼 ▲81.6
角谷ヨウスケ ▲82.3

たろうがリードをしてはいるが、協会ルールともなると全然わからないポイント差、
実際に昨年、角谷はこれくらいの差を残り半荘2回でひっくり返しているわけだし。
ただまあ現状はたろうと金が優勝候補となっている。

放送ページは以下リンクをご参照ください。
ニコ生
Fresh!

さてちょっと今日は現在2位にいる金太賢(キムテヒョン)について書いてみようかと思う。

彼について触れるとなると、
まず思い出すのは11年前の第5期雀王戦B2リーグ

この年は協会全16期を振り返っても「史上最強のB2リーグ」と思われる恐ろしい期だった。
・最強位などの実績で既にトッププロとして認知されている中、他団体から鳴り物入りで協会に来た「鈴木たろう」
・入会2年にして雀竜位を2連覇、その革新的な打法と実績で協会若手の筆頭として既に認知されていた「小倉孝」
・若干20歳にてG1タイトル王位戦を獲得した「宮崎和樹」
・タイトルこそまだ無かった物の野口賞、新人王、最強戦にて実績を出している実力派「吉田光太」
というか10年たった今だからこそ、なおさら「凄かった」と思うような面々だった。
※ちなみに僕もひっそりとこのB2に参戦し、ひっそりと残留w

しかしこの期、
他者を寄せ付けない独走を続けたのは上記4名ではなく、
関西から来た全くの伏兵である若手、キムだったのである。
この時こそ多くの協会員が彼の存在を認知し始めた瞬間でもあっただろう。

その後彼はAリーグ昇級や野口賞受賞などの数々の功績をあげ、今や協会トッププロの一人となっている。
が、未だに雀王の栄冠には届いていない。

一番雀王に近かったのは第10期の決勝。
20回戦南場まで鈴木達也と強烈なデッドヒートを繰り広げ、一時はリードをするも
最後の最後に達也の才気に屈したかのように敗北した。

http://npm2001.com/jannou/kansenki/10-jannou-4.html

ちなみに普段の接客業をしている彼からは想像出来ない人がいるかもしれないが、競技の場で彼は基本的に多くを語らない。
人見知りなのか秘密主義者なのか、それとも実は私の事が嫌いなのかはしらないが(涙)、
ただ黙々と勝ち、そして負けた時も黙々としている。
それでもこの決勝で敗れた時の彼がどのような気持ちだったかは想像に難くない。
彼の今年にかける思いがかなり強いのも言うまでもないだろう。

でもまあキムと同様にたろうだって、
去年の競技人生最大の大逆転負けの雪辱、今年にかける思いは強いだろう。
何回も書いているが、たろうと親しい人の多くは「あんなに悔しそうな彼をはじめて見た」というレベルである。
ちなみにたろうについては遠い昔に書いた以下の記事をどうぞ。
まあ彼が優勝したらもうちょい何か書きますかねw

http://susumutakenaka.blogspot.com/2016/10/1.html

改めて今回の決勝のたろう vs キムの構図を見ると、
僕としては上記の5期雀王戦B2リーグを思い出してしまうわけである。
11年前に始まった2人の戦いが協会トップで続いているのだから中々に感慨深い。

というわけでそんな2人、
そして忘れちゃいけない田内・角谷、

4名の魂がこめられた最終日の戦い、僕も楽しみです。
皆様もご視聴是非是非^^