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2017年4月20日木曜日

麻雀のルールについて思う事 その3

前回の記事の続きであります
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/2.html


競技麻雀界も全体を見るとそれなりのルール変更がされている。
まあもっとも前回書いたような「単純化」という方向とは異なるが^^;

1997年に最高位戦日本プロ麻雀協会は旧来の「ノーテン罰符なし、一発裏ドラなし」から、
現在の最高位戦ルールへの変更を実施した。

当時のプロ団体といえば連盟・最高位戦、そしてその年に創設されたMUだったはず。
愛好クラブ(日本プロ麻雀棋士会の前身)もこの年だったらしいが。
いずれの団体も一発裏ドラを採用してなかった中でのこの転換、
当時の時代背景を私は知らないが、これは結構大胆な事だったのだろうと思う。

そして2002年に日本プロ麻雀協会が設立され、
競技麻雀団体としてはじめて25000点の30000点返し、いわゆる「オカ」が導入された。
RMUのルールについては5-15の一発裏ありが基本だが、
オープンリーグや新決勝方式と従来の団体よりも新ルール適用にかなり意欲的である。

ちなみに日本プロ麻雀棋士会では、
一発裏ドラ無し、かつノーテン罰符が差2000という特殊システムを取っていたりする。
1人テンパイなら500オール受払い、2人テンパイなら1000点ずつ受払い、3人テンパイなら500オール受払い、となる。
常々「一発裏ドラ無しでノーテン罰符場3000は高すぎる」と思っていた僕としては、これは斬新であり「良い案だ」と正直に思った。

近年で言えば、
「タイトル戦の最終半荘はトータルトップ目がラス親」というルールがほぼ定着したり、
上記のようにRMUが新決勝方式を導入したりしている。

ちなみに今年から協会では「リーグ戦の抜け番はポイント上位者から好きに選べる」という制度が追加されたりした。

が、麻雀そのもののルールへのテコ入れとなると、簡単でない。
やはり「団体ルールの大きな変更」というのは冒頭の最高位戦や棋士会ぐらいのものだろう。
あ、あと101はルール変更を細部で実施している記憶がある。
特殊性が非常に高い団体が、この柔軟さはなかなかすばらしいとも思った。

さてこのシリーズの日記1で書いたように、
僕は麻雀のルールというのは一長一短で、好き嫌いはあれど、「どのシステムだと実力が出やすいか?」という話は水掛け論になりやすい、と思っている。



僕は最高位戦ルールが一番好きだし(協会員だけどw)、
協会ルールはトップが偉すぎるし、
連盟ルールはノーテン罰符が高すぎると思ってたりする。
だがまあ、結局は「与えられたルールで一番得だと思う事をするだけ」なので、
好き嫌いはあれど不得手というのは”あんまり”ない。
競技選手なんて長くやってれば、皆そんなものだろう。

ルールを自分で変えられないのだから、自分で打ち方を変えるしかない。
あまりにも気に食わないルールの大会は出なければいいのだw

ただその選手観点からちょっとだけ違和感がある事を書いとこう。

「魅せる」という単語、この単語自体は以前に別の記事でも書いたように大事だとは思う。
ただ団体のベテランの方が解説で若手の打ち方をこの観点から批判する場面を見ると、
だったらルール変えるのはどうでしょう?」とちょっと思ったりもするのだ。

早い話、
連盟ルールがノーテン罰符無しになったら速攻の回数も減るし、ましてや愚形のリーチの数は激減するだろう。それこそ旧来の「魅せる」のイメージに近い形の麻雀になるのではないだろうか?(あくまで僕の中でのイメージだが)
今後のファン拡大を考えて、各自の打ち方を自分が考える理想的な方向にもって行くのであれば、
熱弁(特に批判)をふるうよりもこちらをもって対応する方が良いとちょっとだけ思うのである。

今与えられているルールの中で勝利に近い最善手を考える、今の若手はその能力に長けている。
ならば団体内でのルール改正の声をあげ、上層部の方が考える理想と若手の能力をあわせていく、こちらの方が効率的なんじゃないかなあと。

まあそういった運動はすでにあって僕の耳にその話が届いていないだけかもしれない。
例え団体のトップが声をあげたとしてもルールの変更というのは簡単な事ではない、というのは容易に想像できるし。

なんて事を思う次第でありました。

さてなんかルールについて色々と書いたが、一旦はここで締めとしようかと。
そのうちまた追加事項があれば書きます。