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2017年1月27日金曜日

麻雀プロの引退についてのお話 その2


さて前回の続き
http://susumutakenaka.blogspot.com/2017/01/1_25.html

三月になると僕の中で「やめるやめる病」が発病する事が多いです。
これは「この三月で更新しないでもう辞める!」と考える⇒結局辞めない、となる、
まあ季節病の一種です!?

原因としてやっぱり、
麻雀プロという、お金になり難く、負ける事が基本の毎日、それを繰り返す中で、
「いつまでこんな事やってるんだろ・・・」
「周りがどんどん結婚とかしている中で、永遠に麻雀と仕事を続けるんだろうか」
って感覚ですねえ。

そもそも麻雀プロ10年以上やってる中で、
「こんなお金にもならない自己満足の為に人生費やし続ける俺ってどうなのよ」
ってのはどうしても出てくる葛藤だったし。
「麻雀プロなんか始めてなければ結婚してもっと幸せな人生おくれてたかも」
って気持ちは歳を取れば取るほど大きくなってました。(これは僕だけじゃないのかも、と思ってます)

そして堂々と「辞めたい」と声に出してた。
声に出せばいつか決断できると思ってた点が大きかった。
まあ実際には「今更他に何が出来るか」って考えから踏み切れることはなかったけれどw


ただ最近はあんま発症しないです。
理由として、
まず幸いにも「もう競技麻雀向いてないから引退しよう」ってレベルのひどい成績には至っていない点、
これがあるかとw

ただ理由として大きいのはそれ以外の二つ

1つ目、
最近脳の退化を感じる瞬間が出てきた事w
僕、メンチンとかの多面待ちって超得意分野だったんですよ。
20代の時はほとんど瞬時に判断できてた。
でも2年ほど前から、「あれちょっと時間かかったな?」って思う時がでてきた。
この「昔よりも」が麻雀において出てきて、
「自分の技術もいつか衰える」って怖い気持ちが初めて沸いたわけで。

そして2つ目、
自分に具体的な転勤とか結婚とかの話が出た事。
「東京で悠々と競技麻雀できなくなるのかな・・・」とか
「俺にも子育てとかの将来があるのかな・・・」って意識した時、
昔業界を去っていた人達みたいに自分も引退する可能性がある事を改めて感じた。

これら2つの出来事から一昨年に、
「自分の意思に関わらずいつか引退する時が来る」って事を実感した時、
競技麻雀プロになって初めて「出来る限りは続けたい」って意識が芽生えました。

そしてそれ以来はもうあんまり「やめたいやめたい病」も発症しないです。
「今のところは」ですがw


「麻雀プロ続けてよかったか?」と聞かれた時に、
僕は基本的には「何とも言えない」って答えます。

「続けてたおかげで出会えた多くの人」ってのは事実だし、
「続けたおかげで出来た多くの体験」ってのがあるのも事実だけど、
「続けてたおかげで出会えなかった多くの人」ってのがいるのも事実だし、
「続けてたおかげで出来なかった多くの体験」があるのも事実な訳で
トータルでよかったかは正直にわからない。

まあでもやっぱり今では出会えた多くの人に感謝してるし、
今では「出来る限りは続けたい」ってのが本音ですかね。

結局麻雀プロを続けるのは自分次第だけど、
麻雀プロの方々は「いつかは絶対に辞める日が来る」ってのを考えて、
くいの無い様にしていきましょう。お互いに!
というお話でした。

引退のお話から自分についてのお話になりまして、
オチとしてうまく纏まったかは不安だけどこれ位にて^^;