2016年12月28日水曜日

麻雀を上達するための考え方⑤:正解を出そうにも出せない。麻雀だもの。

前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_21.html



さて今回の記事にて
「何故麻雀のようなバランスゲームには正解が存在しないのか?」
という点をもう少々だけ言及します。

まず一つ目の理由を語るに当り例題を、

麻雀にて相手にリーチされた時、
押すか引くかを皆さんどのように判断してますか?

私がパッと思い浮かぶのは以下の通り

・自分の手牌
・自分の点棒
・相手の点棒
・親?子?
・自分の持ってる安全牌の枚数
・見えてるドラの枚数
・相手の捨て牌
・巡目
・局(東or南)
・リーチ以外の2人の動向
・相手の打ち方の傾向
・相手の挙動
・ガレナー
etc

まあ色々と要素があり、
「押すか引くか」はこれらのトータルで判断されます。

相手のリーチ後に自分も満貫テンパイしたとして、
待ちがよければ基本的にはプッシュするでしょう。
でも巡目が遅ければオリもありえる、
これがオーラスで「相手に打たなければトップ」、だったらベタオリもある。
もしも自分がドラ3の場合はリーチ者がドラ持ってる可能性が低いからさらに押しやすい、
といった具合ですかね。

しかしこれについて最終的な判断のルールを作るのは不可能です。
各情報のベクトルが違うのだから。

例えば
「8000点の両面テンパイ」「3900の両面テンパイ」これはもうどっちの方が押した方が得かは明らかです。
「8000点のカンチャンテンパイ」「3900の両面テンパイ」これもまあ比較できなくもないかも。

じゃあ、
「8000点のカンチャンテンパイで残っている無筋8種類」
「8000点の両面テンパイで残っている無筋5種類」

・・・どうですかね?どっちの方が有利かって、数値化・理論化できると思います?
ここに巡目だの切り出し情報だの点棒状況だの入ってもまだできるでしょうか?

これらは「複雑だから難しい」というより「情報の質が違うから比較できない」という部類なんです。
こういった「ベクトルの違う情報のトータル判断」という物が麻雀ではいたるところで求められます。
そして「最適解」なんて出せるわけがない、

じゃあどうするか?
結局それらをトータルして一つの意思決定(打牌決定)をするのは、
人間の曖昧な「なんとなく」という感覚なんですね。

どうやったって"たった一つの正解"を出すのは無理。


まあこれは麻雀に限らず、世の中至る物について言える点です。
例えばマーケティング論、
「過去の売上げ傾向」「人間工学」「ユーザーニーズ」と色々な情報を集めるし、一つ一つの比較は可能ですが、
これらの異なるベクトルを束ねた最終的判断は人間じゃないと出来ない点が多い。
統計学等でこれらの公式化という考え方を掲げたりしていますが、結局これだって指針の一つに過ぎない。

近年これを人間の代わりに出来るコンピューターAIが将棋とか囲碁で話題になってますが、
これらも統計学に近い観点から正解と思われる選択をコンピュータがしているわけで、
明確な「正解」を割り出す物ではけしてない。

結局各情報の性質が違う以上、
どうあがいても統括した最終判断はあいまいな物になります。
明確な正解なんて存在しないのです。
・・・・イメージわきましたかね?


さてさて、
実はもう一点最適解が出せない理由として、
「最適解が仮にあったとしても常に変動している」という事実があります。
予想より長くなったので続く。
次が本当に最後!w


あと一つ誤解している人が多い点を追記。

上記のように「麻雀の最終的な判断部分を数字化・理論化は出来ない」これは事実ですが、
「各要素についての数字化・理論化は非常に大事」という点です。

たとえば「何切る」はその典型。

「どれを切るか?」を決める際に、
平均打点とか受入枚数を比較しても正解なんて出せないです。
「点棒状況」「相手からロン牌が出る確率が上がる」とか、その他の情報もあるので、単純な何切るすら全て数値化なんて出来ないケースが多い。

でも「数字化できる部分はしっかり数字化する」という意識は大事なんです。
各要素をしっかり把握できない人は最終的な選択の部分で正解なんて絶対に出せない。

何切るについて言えば、
「正解に直結はしないけど平均打点とか受入枚数はしっかり確認しとこう」
こういった意識ですね。

何より他人と麻雀についての議論をするときに、
数字化・理論化している範囲は多ければ多いほど議論もしやすい。
麻雀が強い人はやはりこの大事さも理解している人が多いです。


昔とある後輩数人と何切る議論になって、
「とりあえず数字出せるとこは出しとくか・・・」と計算しようとして、
「麻雀なんて全部数字化できるわけないし意味ないですよ!?」とか言われて、
「もうコイツらとは生涯麻雀の話できん」と思ったのはよく覚えとりますw