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2016年12月21日水曜日

麻雀を上達するための考え方④:半荘単位の基本的な思考スタンス

前回の記事
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2016/12/blog-post_97.html


さて前回フリー・セット麻雀での戦略を
着順・素点・祝儀Pといった各要素を考慮して
無限に近い試行回数内でのトータルを出来る限りプラスにするという点を意識する事、
と書きました。
これを戦術レベルに落とし込む為に、今回は「半荘単位の基本的な思考スタンス」について簡単に書こうかと。


まず着順・素点・祝儀P、
この中で一つだけ仲間はずれがいます。
皆さんわかりますかね?

正解は「着順」です。
全局までの状況がリセットされずにそのまま引き継がれる
たとえ100点差だろうが10000万点差だろうが得る価値は同じ
そして、何だかんだで着順、特にトップは偉いという事実を考えると、
着順をしっかり意識した進行をする事、これはもう絶対に必要な考え方になります。(特に南場は)
巷のフリー等で良く見る非効率的な打ち方の典型は「着順を意識しない無駄な全ツ」である事、
まあこれは事実ですね。

「では具体的にどのようにすべきか?」ですが、
誠に申し訳ないですが今回細かい説明は割愛します!w

一番肝心な所だし心苦しいのですが、一記事で書ききれるレベルにありません^^;
そして何より、これはもうひたすら経験をつんで学ぶべき点、
つまり冒頭の図でいう「ボトムアップ」にて徐々に理解を深めるべき点と考えてください。

まあ当ブログでも今後細かい局面記事は今後も幾つか書いて行きますので、ご参考にしていただければ。
あと近年できた麻雀プロの書籍を幾つかリンクはっときます。 (チョイスはテキトーですw)






強いて「特に意識すべき点」をここで言うのなら、以下ですかね。
①点数計算と条件計算は確実に
「何点あがれば着順アップか?」を考えずに戦術は絶対に成り立たちません。
「点数計算が出来ないけど強い」という人をたまに聞きますが、嘘ですw

②「試合を組み立てる意識」を持ちましょう
たとえば南4局オーラスにマンガンツモでトップという状況を作る為に、
南3局に何をすべきか?その前の南2局はどうするか?といった点を頭に描くことを心がけてみてください。
これを繰り返し練習すると、やがて「各局にやるべき事」をおおむね把握できるようになります。


さてその一方で麻雀には少々厄介な事実があります。
着順以外の要素である素点や祝儀P、
これらは麻雀で勝つ上で意識すべき要素でありながら、着順とは相反する要素ともなっているのです。

なぜならこれらは「1局単位でやりとりをする物」であり、
現状の着順に関係なくあがればあがるほどトータル収支へのプラスとなるからです。(結果として着順にも影響はしますが)
先ほど巷のフリーで良く見る非効率的な打ち方の典型として「着順を意識しない無駄な全ツ」をあげましたが、
「着順を意識しすぎた過剰な位のダマや撤退の繰り返し」、
これも十分「荒い」部類になるといえます。
麻雀はおとなしく守備をする人が得をするゲームではけしてありません。
自分の手牌にあわせ加点すべきチャンスではきっちり加点する意識を身につけましょう。


さてこれも着順とおなじく細かい戦術は割愛します。実践トレーニングあるのみです。ただ「強いて言うなら」という点は以下の通り
①東場は点リーダーを見なくてよい
大量リードをしたがために、素点等の追加チャンスを放棄し続けるのは危険です。
②気取ったダマより実直なリーチ

巷のフリーは祝儀Pの関係でどうしてもこうなりがち。特に両面ドラ1以上は。


さてまとめとして、
着順だけ考えれば、一度トップになったあとは手堅い打ち方が求められるし、アガラスなど着順が変わらないうち方はさけるべきですが、
素点や祝儀Pを考えれば、トップになったからといって加点チャンスを安く済ませるの損だし、着順が変わらないからといってチャンスを放棄するのは損です。

じゃあどうすればよいのか?


この正解は無いです、というか出せるはずがありません。
どちらかを重視しすぎてもダメ、軽視しすぎてもダメ。

結局自分で正解だと思うバランスを模索して打ち方に反映させるしかありません。
それこそが各人の最終的な実力といえる部分なのです。

結論:
半荘単位の基本的な思考スタンスは、
「着順を考えつつも素点・祝儀Pもをおろそかにしない最適バランスを常に模索すること」となります。

そしてここまで何回かの記事にわけて書いてきたとおりそれを実施する為には、

・麻雀のゲーム性を理解したうえでの正確な戦略眼
・多くの経験から得た正確な状況把握能力
これらが必要と考えてください。結局一朝一夕では得られない物でしょう。
というか私も(ry

さて本記事では着順と素点・祝儀Pといった相反する要素のバランス感覚について書きましたが、
麻雀にはこれ以外にも様々なバランス感覚が必要な点があります。
というか麻雀=正解は存在しないバランスのゲームです。
代表的なものを言えば
・着順⇔素点・祝儀P
・攻撃⇔防御
・打点⇔スピード
・リターン⇔リスク(この意識は特に重要)

各々については今後の別記事をご参照いただくとして(・・・・書くのか?書けるのかこれ?)、

次の記事にて
「何故麻雀のようなバランスゲームには正解が存在しないのか?」という点等をもう少々言及し、その上で一旦締めとしたいと思います。
正解があれば教えるのも簡単だけど、そうも行かないのが現実なのです(^^;)